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2011年01月30日

第49回海外登山技術研究会。

日本山岳協会による、第49回海外登山技術研究会に出席してきました。
海外登山技術研究会とは、前年の主要な海外遠征登山の報告や、海外山岳地域の研究をしている方の発表などをして、海外登山を志す者同士の情報交換をする場です。
全国都道府県の岳連代表者が出席することが多いのですが、私は鳥取県山岳協会の代表として赴いたのでした。

第49回海外登山技術研究会
プログラムの午前中は、平成21年度海外登山奨励金交付登山隊の報告です。
「海外登山奨励金」とは日山協の国際部により、意欲的な海外登山を計画している登山隊に対して交付されるお金のことで、毎年3隊程度に支払われているとのこと。
昨年も3隊に交付されたそうで、まずは富士山八合目太子館ガイドアラスカ登山隊2010の天野和明さん(写真左上)よる登山報告がありました。
昨年4月から5月に渡って行われたアラスカでのアルパインクライミングで、前半はややマイナーなルース氷河におけるPeak7400feet西壁、そしてMt.Church北壁での初登攀について。
そしてタルキートナでの休養日を挟み、後半はカヒルトナ氷河に移動して、ウエストバットレスからのデナリ山頂往復(高所順応)後、デナリ南西壁・デナリダイヤモンド登攀とハンター北壁・ムーンフラワーバットレスの登攀について。
いやいや、物凄い内容の濃い報告で、1時間ではまったく時間が足りない感じでした。 2つめはパキスタンにおけるGIRI GIRI BOYSラトックI峰北壁登山隊2010の横山勝丘さん(写真右上)の報告。
こちらは狙った北壁はロープ紛失のため断念、次に目指した北稜はあまりにも状態が悪くて断念と、敗退の報告となりました。
GIRI GIRI BOYSは何が何でも絶対結果を残してくるような印象もあったのですが、決してそんなことはなく、無理なものは無理と冷静な判断をされていることを知り、妙に納得した内容の報告でした。
さらに3つめ、ネパールにおける松本CMCランタンリルン東壁登山隊2010の岡田康さん(写真左下)の報告でしたが、こちらはさらに壁の状態が悪くて1時間毎にセラックが崩落しているような状態であり、取り付くこともなく下山・帰国したという内容でした。
山の入口で帰ることになってしまった山行ですが、お話しされる岡田さんの誠実そうな人柄も伝わってきて、それなりに内容のある報告となっていました。
さらに番外編で横山勝丘さんによる、カナダのローガン南東壁初登攀の報告もあり、大変に盛り上がった報告会となりました。

プログラム午後は、ヒマラヤ研究者による講演・最新海外登山情報の報告です。
まずは「最後の辺境、チベットのアルプス」と題した中村保さん(写真右下)の講演です。
これまでの3冊の著書にも記された、中村さんが踏査されてきた東チベットから四川省西部に渡る知られざる山々が数多く紹介され、圧倒的な内容の講演となりました。
さらに「カンリガルポ山群・幻の6000m峰」と題した神戸大学の井上達男さんの山座同定・特定を中心とした地域研究の報告、「富士山測候所利用による初期段階高所順応の有効性について」と題した静岡県山岳連盟の出利葉義次さんの高所順応に関する報告。
そして最後は池田常道さんによる、最新登山情報の報告で締めくくられました。
朝9時半から夕方5時まで、休憩時間も最小限で次々と続いた報告・講演は内容の濃いものばかりで、非常に充実した一日となりました。
私も昨年は一度も海外に足を運ぶことなく終わったのですが、今年は近場で良いので出掛けたいものだとも思いました。

Amazonへのリンク:
チベットのアルプス
深い浸食の国―ヒマラヤの東 地図の空白部を行く
ヒマラヤの東―雲南・四川、東南チベット、ミャンマー北部の山と谷

2011年01月30日 登山の話題 コメント:0












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