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2009年03月05日

大山東壁・キリン尾根。

昨日の続きです。

小雪が降り続いた前日とは打って変わって、今日はすっきりとした青空の広がる登攀日和。
早々に仕度を済ませて、まだ暗いうちにヘッドランプを点してテントを出発しました。

キリン尾根・その1
槍尾根1405mピークから東に延びる尾根を辿り、日が昇ったすぐ後に目的の東壁と対面。
登攀するルートはキリン尾根で、下部は左寄りの樹林帯を登り、続けて傾斜の緩い雪稜を進んで核心部の岩稜(いや泥稜か?)に向かうラインをとることにしました。

キリン尾根・その2
まず適当な枝尾根からキリン沢に向けて下降。
降り立ったキリン沢を横切って、対岸の雪壁を登っていきます。

キリン尾根・その3
雪壁の途中で左手の樹林帯へ。
傾斜が強いため、ここからロープを使用してスタカットで登っていくと、2ピッチでプラトー(雪原)に抜け出ました。

キリン尾根・その4
プラトーから200m程は傾斜の緩い雪稜となるため、コンティニュアスで登っていきます。

キリン尾根・その5
しばらく登って雪稜の左右が切れ落ちてくる辺りで、再びスタカットに切り替えることにしました。
矢印で示したのが核心部と思われる岩峰(泥峰)。
この時点では右から巻くか、でなければうまく左からかわしていけるのではないかと考えていました。

キリン尾根・その6
雪稜の登り。
なかなか北壁にはない、快適な登攀でした。

キリン尾根・その7
しかしその先には難所が…。
途中、雪が切れて地肌が露出している箇所が現れたのでした。
地肌の部分は岩ではなく、カチカチに凍結した泥!
ダブルアックスで進むのですが、ピックは1~2mmしか入らず、中間支点も取れないため、かなりの緊張を強いられます。
そしてその次のピッチでいよいよ核心部なのですが…巻けるかと思った右の雪壁は、固い雪の上に30cmばかり柔らかい雪が積もった不安定な状態で通過不能。
左も不安定な雪庇が延びている状態で、足を踏み入れることは考えられません。
進退窮まったか???
しかしやや傾斜が急ではあるものの、右手の沢筋にはクライムダウンが可能であるので、あっさりとそちらに降りてしまうことにしました。

キリン尾根・その8
結局、その沢を辿って核心部をごっそり巻くような感じで、キリン尾根の終了点へ。
安直に逃げてしまった感が強いですが、無理は禁物です。
来シーズン以降、もっと雪の安定した時期を狙って、完全トレースにチャレンジしたいところです。

キリン尾根・その9
ところでキリン尾根の終了点に出たといっても、まだまだ安全圏ではありません。
雪庇や中途半端な着雪に気を配りながら、不安定な槍尾根を下降していきます。

キリン尾根・その10
下降中に振り返って見た槍尾根。
槍ヶ峰がまるで北アルプスの槍ヶ岳のような姿で聳え立っていました。

今回の登攀には先日の七合尾根と同様、カメラマン2人が同行しました。
これまでテレビカメラは一度も入っていないであろうこの東壁の登攀の様子が、どのように画面に映し出されるのか、今からとっても楽しみです。

<追記>
この時に撮影した映像は、3月10日の18時10分から、NHKニュースの地方版(中国地方のみ)の中で、『還暦登山家大山を登る』というタイトルで放映されました。
今回の撮影のテーマは、癌に侵されながらも大山東壁を目指す、岳獅会前会長のI氏の姿をお伝えする、というものだったのでした。
山に登って病気を克服しようとするI氏の姿は、視聴者の皆さんに強い印象を残したようで、大変好評だったそうです。


<再追記>
中国地方のみの放送だった『還暦登山家大山を登る』ですが、大変に好評だったため、全国版での放送が決定しました。
3月24日21時より、NHK総合テレビ「ニュースウォッチ9」の中で再編集されたものが放映されるそうです。
私も少しは映るかも?しれません。
ぜひご覧になってみてください。

2009年03月05日 伯耆大山と周辺 コメント:1

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2009年03月27日 編集












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